「ブログやSNSにアウトプットしながら学ぶ英語教室」を長岡で開校します

大人向けの英語教室を長岡で開校することになりました。
学習教室としてはプログラミング教室に次いでふたつめのビジネスです。

今回は英語教室の開校にいたるまでの背景と、教室の概要について書いてみたいと思います。

教室開校の背景

大人向けの英語教室というと、英検やTOEICなどの資格試験対策の教室や、外国人とのコミュニケーションを前提とした英会話が多いと思います。

これらの教室は、目的意識をもって英語を学習するにはよい環境ですが、学習の強い動機となる目的がない場合は学習継続が難しいのが現実です。
就職や転職、海外移住、外国人向けの窓口業務を担当される方などには向いていますが、資格や外国人とのコミュニケーションを前提としない方にとってはオーバースペックな学習になりがちな問題があります。

英語学習は、学習後に英語を使う機会が作れず、忘れてしまう人が多いのも課題です。
英語教室のカリキュラムを修了し、資格試験に合格したとしても、日常的に英語を使う環境がなければ忘れてしまうのは当然です。学習直後は忘れないように英語のニュースを見聞きしたり英書を読むなどして、身につけた英語がはがれ落ちないように頑張るかもしれません。しかし、数年程度の学習で得られた英語能力と、生まれてから今日まで使い続けている日本語能力の差は歴然。言語はツール、すなわち道具です。より便利な道具が使えるというのに、わざわざ不便な道具を使う理由がありません。不慣れな英語でニュースを見るより、慣れた日本語で見たほうが便利で快適なのです。
せっかく身につけた英語能力は、私たちが合理的であるがゆえにこうして忘却の彼方へと葬り去られていくのです。

このような英語学習の現状をふまえ、私は英語を学ぶこと自体が目的となるような「ブログやSNSにアウトプットしながら学ぶ英語教室」を長岡で開校したいと考えています。
ブログやSNSを使った英語のアウトプット、「情報発信」をしながら英語を学ぶ新しいコンセプトの英語教室です。
学習の初期段階から英語を使った発信を繰り返し、英語での発信に慣れ親しむことで、「英語を使えるようになる」ことを目指します。習うより慣れろ型の教室といえるのかもしれません。

これまでの英語教室はインプットに偏りがちで、実際に英語を使ったアウトプットにたどり着くまでの道のりが、あまりにも遠く険しすぎました。後ろをふり返れば道半ばで倒れた学習者たちの屍が死屍累々と転がっています。
ならば最初から目的と手段を入れ替え、英語をアウトプットしながら学ぶスタイルがよいのではないかと考えました。

教室の概要

具体的に私が考えている英語教室がどのようなものなのか、以下に概要を示します。

ブログやSNSを使った学習システム

この教室では「ブログやSNS」を使って情報をアウトプットしながら英語を学び、最終的に「自分のブログやSNSを立ち上げ、英語で情報の発信と受信ができるようになること」を目指します。

ただ、いきなり自分のブログやSNSで情報を発信しなさいといわれても難しいでしょう。英語以前に「何を書いたらいいかわからない」という状態になってしまいがちです。
そこで、まずは「教室が用意したブログやSNSへの投稿」を生徒全員の課題にし、英語での発信に慣れていただきたいと考えています。

具体的には、まず新潟県の魅力を英語で発信する「外国人向け観光情報ブログ」を教室でひとつ立ち上げます。

このブログのメインコンテンツは、英語で書かれた新潟県の地域ネタです。新潟県に関する観光情報や時事ネタなど、私たち新潟県に住む人間にとって身近なことを発信していきます。

便宜上、観光情報ブログを名のりますが、本格的に観光を意識したブログではなく、気軽に発信した新潟県ネタが外国の方の目に留まり、結果的に新潟県を観光するキッカケになったらいいな、くらいをイメージしています。

また、ブログ開設と同時に公式TwitterやInstagramなどのSNSアカウントも取得します。

教室の生徒さんは、自分のブログやSNSの他に、この観光情報ブログやSNSに投稿する「記事作成」を課題として英語を学びます。

生徒が記事を作成(翻訳・新規)

教室の生徒さんは、先生の添削指導を受けながら、先述の観光情報ブログに掲載する英語記事を作成します。

無論、いきなり英語記事を作るのは大変です。
なので、以下の3ステップでのステップアップを考えています。

  1. 公式Twitterで英語ツイートする
  2. 日本語の記事を翻訳して英語記事を投稿する
  3. ゼロから英語記事を作成して投稿する

初心者さんは公式Twitterで身近な新潟ネタを英語で発信するところから始めます。
ほんの一文でも投稿が成立するSNSは、初心者にうってつけのアウトプットシステム。まずは日本語で投稿内容を作成してから英語に翻訳し、投稿することを繰り返して英語に慣れていきます。

次のステップでは、日本語で書かれた新潟ネタの記事を翻訳し、観光情報ブログに投稿します。
翻訳用の日本語記事は、新潟ネタを扱うブロガーさんから提供してもらう予定です。本ブログも新潟県ネタがたくさんあるので教材として提供する予定です。

最後のステップは、ゼロから英語記事を作成して観光情報ブログに投稿します。
自分で記事ネタを探し、英語記事を書きあげて投稿するまでの流れを繰り返すことで、英語でのアウトプットに熟達していきます。

教室のポイント

アウトプットで学ぶから身につく

私の考える教室の最大のポイントは、アウトプットしながら英語を学べることです。

自転車に乗れるようになるには、まず自転車に乗らなければなりません。
アウトプットをしない英語学習は、自転車の知識を延々と調べ続けているようなもの。どれだけ頑張っても英語を使えるようにはなりませんし、自転車に乗れるようにはなりません。

まず自転車に乗るのです。
自転車の完全な知識はなくても自転車に乗ることはできます。
転んでケガをしてしまうのではないかと不安になるでしょう。
でも大丈夫。教室の先生が補助輪になります。

わからないところは先生に質問し、文章の添削指導を受けながらアウトプットを繰り返すうちに、気がつけば英語という自転車を乗りこなせるようになっています。

使用頻度の高い「読み書き」に特化

お気づきかもしれませんが、私の考える英語教室は「読み・書き」だけで「話す・聴く」がありません。

英語を「話す・聴く」というのは、海外生活や外国人向けの窓口業務をされる方以外には必要ないと個人的には思っています。実際に外国の方に相対する機会がなければ、英語を話せるようになっても意味がありません。

反面、「読み書き」は日本から一歩も外にでなくても有用です。
高度にIT化が進んだ現代。パソコンやスマホは世界と繋がっています。このポテンシャルを最大限、引き出すのに必要なのは英語の「読み・書き」です。

日本語でアクセスできる知の泉は狭く小さなものです。
しかし、英語の読み書きができれば、世界最大の知の泉から知識を引き出すことができるようになります。

私が英語教育にこだわる理由は、この世界最大の知の泉で苦労した経験があるからです。

※読み書きに特化する理由について、別記事にて詳しく書きました。

「読み書き」だけの英語教室を作る理由

身近なネタで学ぶからわかりやすい

この教室では「新潟県のネタ」という生徒にとって身近なものを教材にして学習します。

英語教材にありがちな、トムやジェニファー、ジョンは出てこないのです。サニーサイドアップのブレックファー(スト)もでてきません。

この英語教室の教材に登場するのは、米どころ新潟であり信濃川であり豪雪地帯といいながらも最近は大して雪が降らずこれはこれで観光的にどうなのかと悩ましい想いを抱きながらもやっぱり少雪のほうが嬉しい気はするよね、という地域に住まう人たちの営みです。春は悠久山で桜、夏は寺泊で海水浴、秋はもみじ園で紅葉、冬は家にひきこもるのです。

自分に近いネタで学べば記憶に定着しやすいのは当然のこと。
新潟に無いコストコの激安情報より、近所の原信の安売り情報のほうが、はるかに記憶に残りやすいに決まっています。

この点は、生徒たちのアウトプットした新潟情報を見る外国の方にとっても新鮮に映ると思います。
公共団体が作成した美辞麗句で固めた外国人向け観光情報サイトには決してのらない「生の新潟」にふれることができるのです。
雪が降ると道の真ん中から噴水が出ることを伝え、彼らからアメージング!を引き出しましょう。オーロラの出現を待ちわびる日本人よろしく、雪が降って消雪パイプが機能することを待ちわびる外国人の姿を長岡で目撃できるようになるかもしれません。人気がでたら消雪パイプの観光放水をしましょう。それを見にたくさんの外国人が長岡を訪れるようになれば、長岡の経済が潤います。ほら、観光につながりました。外国人向けの観光情報ブログを名のる理由がココにあります。

ずっと通い続けられる

この教室は特定のカリキュラムを修了したら終わり、ではなく、生徒さんに通学の意思があれば、ずっと通い続けられるようにしたいと考えています。

冒頭でも述べたように、英語は学んだ後に使わなければ忘れてしまいます。しかし、日本にいながらにして英語を使う環境を維持し続けるのは難しいでしょう。
そこで、この教室が英語を学ぶだけでなく「英語を使い続けるための環境」という役割も担います。

何の目的もなく英語を使うのは難しくても、観光情報ブログに英語記事を投稿したり、他の生徒さんと英語について話し合う機会があれば定期的に英語を使い続けることができるのではないでしょうか。
投稿した記事に閲覧者からフィードバックが得られれば、それが英語を使い続けるモチベーションになると思います。

先述した3つの学習ステップのレベルに応じて月謝が安くなるようにすれば、英語能力の高い人が長期間、教室に通い続けることができるようになります。検討の余地がありそうです。


長文になりましたが、私の考える「ブログやSNSでアウトプットしながら学ぶ大人向け英語教室」について書いてみました。

色々と述べてはみましたが、私自身は英語についてド素人です。英語ビジネスは、かなり前に英語教室のWebコンサルティングをした経験がある程度。読み書きは満足にできませんし、話す聴くにいたってはまったくできません。

しかしだからこそ、自分が通うならこんな教室がいいな、という生徒目線での教室づくりができるのではないかと思っています。

英語なんて面倒だしお金もかかるし億劫で仕方がない。
第一、俺は日本から出る予定もないし、外国人とも話さない。外国人が日本に来るなら、日本語を覚えてから来い。

そんな大人の学習者事情をこの教室で私が代弁し続けることで、ネガティブさを乗り越えてでもやってみたい!と思わせられるような魅力ある英語教室が作れると信じています。