AirPodsを選ぶ理由 AirPods(第2世代)

先日発売されたAirPods(第2世代)を買いました。

AirPodsを買うのはこれで二回目。
前回は第1世代のAirPodsが発売された直後に購入し、約2年ほど使いました。

これまでAirPodsを所有していた私が、ふたたびAirPodsを選ぶ理由。

今回はその辺りについて書いてみたいと思います。

音質が良い

AirPodsは音が良いです。

音楽、映画、動画視聴。
どんな使い方でも素晴らしい音質で耳を楽しませてくれています。

無線イヤホンは、有線イヤホンに比べて音質に劣りますが、AirPodsは数万円台の中堅クラスの有線イヤホンと同等の音質です。
かつてオーディオ沼にハマり、相当な金額をオーディオ機器につぎ込み続けた私がいうから間違いありません。

音質の良し悪しは「好み」や「慣れ」によって左右されます。
私はAirPodsを使う前に使っていた有線イヤホン「SHURE SE846CL-A」のピュアオーディオ的な音質が好きでした。SE846は高解像度でクリアな音質を突き詰めたイヤホンで、素晴らしい音を聴かせてくれます。

SE846に比べるとAirPodsはバランス型のイヤホンなので、当初は物足りなさを感じることがありました。
しかし二年間AirPodsを使い続けた今では、このバランスの良い音にすっかり耳が馴染んでしまい、尖った性能のイヤホンを使うと疲れを感じます。AirPodsに耳が完全に調教されてしまいました。
結局のところ「好み」は「慣れ」である程度は変化します。

AirPodsは、どんな人からでも一定期間使用後に「これで満足」という評価を引き出すことのできる、優れた音質を備えたイヤホンです。

気軽さと身軽さ

AirPodsの気軽さと身軽さは、数あるワイヤレスイヤホンの中でも群を抜いて優れています。

充電は専用の小さなケースにイヤホンを入れるだけ。
使う時はケースからイヤホンを取り出せば、ペアリングされた機器に自動で接続されます。
初代AirPodsはペアリングまでに若干のタイムラグがありましたが、第2世代AirPodsはCPU性能の向上により、タイムラグなく機器に接続されるようになりました。

さらに第2世代のAirPodsは、無線充電規格の「Qi」に対応。Qi対応充電器の上にAirPodsを置くだけでワイヤレス充電ができるようになました。

聴くのも充電するのもワイヤレス。
AirPodsを使うためにケーブルを一切必要としない。

この気軽さと身軽さを備えたAirPodsこそ、真のワイヤレスイヤホンです。

バッテリーが長持ち

ワイヤレスイヤホンの宿命であるバッテリー駆動時間の短さ。

大抵のワイヤレスイヤホンは3時間程度の駆動時間ですが、AirPodsは最大で5時間もの駆動時間を誇ります。

このAirPodsの長いバッテリー駆動時間は、ワイヤレスイヤホンを選ぶ上でとても重要な意味を持ちます。

ワイヤレスイヤホンの駆動時間は、最大で3時間もあれば長尺の映画も見れるので十分に思えるかもしれません。
しかし忘れてはならないのが、「バッテリーは劣化する」ということ。
3時間駆動のワイヤレスイヤホンは、使用していくにつれて次第に駆動時間を減らしていき、最終的には2時間の映画一本ですら充電なしでは見れなくなってしまいます。

その点、AirPodsは最大5時間の駆動時間を公称しているだけのことはあり、初代AirPodsは2年以上使っても3時間以上は駆動してくれていました。

バッテリーは必ず劣化する。

この事実をふまえてイヤホンを選ぶと、駆動時間の長いAirPodsにたどり着くのは必然といえます。

優れたデザイン

発売当初、「耳からうどん」と揶揄されたAirPodsのイヤホンデザイン。
使うにつれてこのデザインがいかに理にかなっているのか、わかってきました。

多くのワイヤレスイヤホンは「カナル型」とよばれる耳の穴にイヤホンを入れて密封するデザインを採用しています。
カナル型は外界の音をシャットアウトするので、音に集中しやすく音質がよく聴こえるのが特徴です。

対して、AirPodsのイヤホンは「インナーイヤー型」とよばれるデザインを採用しています。
インナーイヤー型は、耳に引っかけるようにして使う形状で、カナル型と違って耳の穴を密封しません。イヤホンを使いながら外界の音も聞くことができます。

単純に音質を向上させたいのであればAirPodsも「カナル型」を採用したはずです。
しかしAppleは、AirPodsを一部のオーディオマニアのためのイヤホンではなく、一般的な生活者のためのイヤホンにしたかったのだと思います。

私たちの日常において「音」は重要な情報です。
電車のアナウンスや、宅配便の到着を知らせるインターホン。接近する自転車や自動車の音は、聞き逃すことのできない重要な情報です。
耳の穴を密封するカナル型のイヤホンは、音質に優れている反面、それらの情報を遮断してしまいます。

かつて私はランニング用に、SONYが発売したスポーツ用イヤホン「Smart B-Trainer」を使っていたことがあります。
スマホに接続せずイヤホン単体で音楽を流すことができ、GPS情報を取得できるなど機能性に優れたイヤホンだったのですが、残念なことにイヤホンの形状がカナル型でした。
スポーツで使われることを想定したイヤホンだったため、耳からはずれにくいカナル型が採用されたのだと思います。しかしそれが仇となりました。
音楽を聴きながらランニングしていると、後ろから接近する自転車や自動車に気が付かず、轢かれそうになったことが数回。さすがに命の危険を感じて使うのをやめました。カナル型イヤホンによる聴覚情報の遮断は本当に危険です。

その点、インナーイヤー型を採用したAirPodsは、音楽を聴きながら外界の音を聞けるので安全です。
インナーイヤー型だからといって外で走ったり歩いたりしても落ちてしまうことはありません。耳のかたちによる個人差はあるかもしれませんが。

インナーイヤー型は、カナル型と違って耳の穴にイヤホンを入れないので装着時の安定感に欠けます。そこで採用されたのが「うどん」といわれる由来となった円柱を取り付けたデザイン。
AirPodsのイヤホンデザインは、Appleが一般的な生活者のイヤホン利用シーンを、真剣に考えぬいた末に生まれた素晴らしいデザインです。

最後に

オーディオの専門家ではないAppleが、オーディオメーカーよりも優れたワイヤレスイヤホンを発売しているのは皮肉な話です。

オーディオメーカーは、自らの存在意義的に「良い音」にこだわりすぎてしまうのだと思います。単純な音質勝負であれば、AirPodsより優れたワイヤレスイヤホンはあります。

しかし、他を犠牲にして音質の良さだけにふりきったピーキーなイヤホンは、一般的な生活者の日常に馴染みません。

日常にそっと寄り添い、違和感のない良音で音楽を奏でつつ、必要な聴覚情報をとどけてくれる。

私たちの日常に必要なのはそういうイヤホンであり、それがAirPodsです。

Apple AirPods(Amazon)