人が織りなす感動の循環 秋田竿燈まつり

東北三大祭りのひとつ、秋田市の秋田竿燈まつりに行ってきました。

竿燈(かんとう)は、毎年8月3日 – 6日に秋田県秋田市で行われる祭り。祭りの正式名称は「秋田竿燈まつり」。

竿燈全体を稲穂に、連なる提灯を米俵に見立て、額・腰・肩などにのせ、豊作を祈る。重要無形民俗文化財に指定されており、青森のねぶた祭り、仙台の七夕まつりと並んで東北三大祭りの1つとされる。また、二本松提灯祭り(福島県)、尾張津島天王祭(愛知県)と並び、日本三大提灯祭りにもなっている。
竿燈 – Wikipedia

秋田竿燈まつりは、たくさんの提灯をぶら下げた「竿燈」が連なる幻想的な風景が魅力のお祭りです。

その幽玄で壮大な雰囲気と、「曲芸」といえそうなくらい巧みなバランスで竿燈を操る差し手(竿燈を持つ人のこと)の技が見どころとなっています。

手、額、肩、腰。

差し手は竿燈を体の様々な部位にのせてバランスをとります。

極めつけはこれ。腰に竿燈をのせたまま、左手で和傘を回し、右手で扇子を扇ぎます。

小学校低学年くらいのかわいい差し手もいます。

小さな竿燈をフラフラしながら持ち上げては倒し、また持ち上げては倒しを繰り返していました。

4つの竿燈が大接近。

互いに接触して倒れてしまうのではないかとハラハラさせられますが、

差し手たちはいたって平静。

巧みにバランスをとって竿燈を操り、うまく場を切り抜けます。

竿燈は時間が進むにつれて柄を伸ばしていき、最終的には稲穂が頭を垂れるような曲線を描いて観覧客の頭上に迫ります。

竿燈は稲穂の成長をそのまま体現しているのですね。

「どっこいしょーどっこいしょー」

祭りが終わってもしばらくはこのフレーズが耳に残ってリフレインしていました。

今回はじめて竿燈まつりを観ましたが、竿燈まつりは差し手と観覧客の距離感が近いのが印象的でした。

差し手たちは、ただ竿燈を持ち上げるだけでなく、観覧客が話かければ気さくに話に応じ、カメラを向ければポーズをとり、手を差し出せばタッチして、観覧客とふれ合います。
私の隣にいた中年男性は、感動のあまり興奮して差し手に抱きついていましたが、そんな行動にも笑顔で応じてくれていました。

それらを、祭りのテンション、そのひと言で片付けるのはあまりにも安っぽい。

竿燈まつりを受け継ぎ伝統を維持し続けようとする秋田市民の努力と、膨大な練習によって極限まで練り上げられた差し手の技。
それらが観る者の心を震わせ、感動を表現せずにはいられぬ心持ちにさせ行動に駆り立てる。
そしてその感動の表現にふれた差し手も昂ぶり、より難度の高い技へ挑み、それがまた観る者の心を打つ。

そんな人々の織りなす感動の循環こそ竿燈まつりの本質であり、人と人がふれ合う温かさを感じさせてくれる素晴らしいお祭りだったと振り返ります。

来年もまた観に行きたいですね。

秋田竿燈まつり-Akita Kanto Festival- 国重要無形民俗文化財

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